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ヒガラ (日雀)

写真①
① ヒガラ 成鳥 阿里山国家森林遊楽区 台湾 Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan 2012/03/03 Photo by Kohyuh
ヒガラ 成鳥  阿里山国家森林遊楽区 台湾
Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan
2012/03/03 Photo by Kohyuh



写真②
② ヒガラ 成鳥 阿里山国家森林遊楽区 台湾 Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan 2012/03/03 Photo by Kohyuh
ヒガラ 成鳥  阿里山国家森林遊楽区 台湾
Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan
2012/03/03 Photo by Kohyuh



写真③
③ ヒガラ 成鳥 阿里山国家森林遊楽区 台湾 Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan 2012/03/03 Photo by Kohyuh
ヒガラ 成鳥  阿里山国家森林遊楽区 台湾
Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan
2012/03/03 Photo by Kohyuh



写真④
④ ヒガラ 成鳥 阿里山国家森林遊楽区 台湾 Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan 2012/03/03 Photo by Kohyuh
ヒガラ 成鳥  阿里山国家森林遊楽区 台湾
Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan
2012/03/03 Photo by Kohyuh



写真⑤
⑤ ヒガラ 成鳥 阿里山国家森林遊楽区 台湾 Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan 2012/03/03 Photo by Kohyuh
ヒガラ 成鳥  阿里山国家森林遊楽区 台湾
Alishan National Forest Recreation Area, Taiwan
2012/03/03 Photo by Kohyuh



 ヒガラ (日雀) *214 2012/09/12
スズメ目 Passeriformes
シジュウカラ科 Paridae
 学名 Parus ater
 英名 Coal Tit
 全長 (L) = 11 cm

 雌雄同色
 特有亜種 (台湾)

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 阿里山の散策路 (阿里山閣大飯店前から姉潭) の池 (妹潭) の近くに藪があった。 しかも、アリサンヒタキニイタカキクイタダキがいたところに、このヒガラもいたのだった。

 相変わらず、ちょこまかと動き回っていた。 エナガメジロのように群れで行動するのではなく、単独行動を好むようである。







 そういえば、鳥撮りの人も少ないというか、見かけなかった。 ・・・ とても、バズーカ砲に三脚を据えて、静かに小鳥を待つといった気がしない ・・・ どこもかしこも、そのような混雑ぶりである。

 私たちの周りにも観光客は大勢いたのだが、彼らの眼には何も見えなかったろう。 それに鳥好きでなければ、何を撮っているのかもわからなかったろう。 関心がなければ当然のことである。

 cf. かっての私がそうだったように
 cf. 鳥撮人と鳥観人
 cf. サンケイ現る
 cf. 鳥撮じじい
 cf. 映画 『ビッグ・ボーイズ』 のこと







違いがわからない
 ヒガラは日本でも見られるのだが、この台湾のヒガラは特有亜種 (台湾) ということだ。 台湾で買った図鑑にはそのように記されている。 ところが、何処に違いがあるのか、私にはさっぱりわからない。 それに、学名英名まで、ともに同じである。


 それというのも、亜種のことをいうのであれば、学名は三名式を用いて記す必要があろう。 それが二名式のままであった。 これでは同じわけだ。

 まぁ、だからといって、そのとおりに正しく三名式で明記されていたとしても、『あぁ、確かに三項目が違うわ』 とわかるだけである。 それが大して役には立たないことはわかっている。


 何しろラテン語であるから、意味がわからない。 例え、わかったとしても同定の助けにもならないだろう。



 ・・・ 思うに、鳥学者ではない素人にとっては、見た目で区別できなければ、名前が違うといわれても意味がない。 そういうこともあって、図鑑にも載せていないのかも知れない。

 cf. 亜種名の表現



 きっと亜種とした根拠があるのだろうが ・・・ それを知りたいのなら 『この論文を読みなさい』 と手渡されたとしても台湾語では不可能なことである。 よほどの専門家でなければ、亜種レベルの差は区別する必要はないかも知れない。

 cf. これは人間の業かも知れない






受け売り
 ただ、いつも思うことだが、おかしいことと思いつつ、こうして 『これは亜種ですよ』 といって、私は受け売りしているのである。

 それをいうのなら、元もとの種と、どこがどのように異なるのかを比較表で示したいのだが、それが出来るほどの実力がないところが、誠に歯がゆいのである。



時代遅れな取り組み方?
 それでも、どちらかというと、台湾産は腹部の色が少し白っぽい気がする。 このように、亜種レベルの差は、イシガキヒヨドリイシガキシジュウカラのように一目でわかるものから、この台湾のヒガラのように、わかりにくいものなど色いろだ。

 何にしても、些細な違いで差別化を目指す取り組み方もわからぬではないが、普通一般の人の感覚からほど遠いものは、最早、時代遅れのような気がするのだ。

 cf. これは人間の業かも知れない








§§ 阿里山国家森林遊楽区への道

 鞍馬山荘から走り続けて、これまで高速道 3号線の(サービスエリア)南投服務区 (55F10) で休憩を取っただけである。 道路地図がしっかりしているし、今回のドライブルート大学の先生から教えて貰っているのでまったく道に迷うといった不安感はなかったのである。

 cf. ドライブルート (2012/03/02)
 cf. 日本語ナビ付き




濁水渓
濁水渓 一般道 16号線で水理 (55K18) 方面に向かう 2012/03/02 Photo by Kohyuh
一般道 16号線で水里 (55K18) 方面に向かう
2012/03/02 Photo by Kohyuh
高速道を下りて
 このあと、名間 IT (55I10) で高速道を降りて、一般道 16号線で "水里 (55K18)" 方面に向かった。

 大きな川沿いの道で、見晴らしもよくて快適なドライブができた。

 川の名は濁水渓というようだが、カーブも少なくて、まだまだ溪谷の道といった感じはない。












快適なドライブ
 ただ、前方に見える山々が重なる風景は、やがて深い渓谷と、峠の道へと向かうことを予感させるのだった。 ただ、山は迫っては来るが、谷筋の道を行くも、坂道になることはなかった。



 いつしか遠くに見えた山々も間近に迫り、そして、間もなくして "水里 (55K18)" という街を過ぎ、いよいよ一般道 16号線から 21号線に入る分岐点である "苗圃 (55L19)" という所に辿り着いた。


 これまでずっと、道路も真新しく、道路標識もしっかりしていて、迷うこともなく "予定のコース" を辿ることが出来たのだった。


 この "苗圃 (55L19)" で 16号線とお別れして、21号線に入ったのだが、それからの道も、これまで同様、交通量も少なく、また、カーブも少なく、ドライブは快適そのものだった。






十八重渓橋 (65F4)
十八重渓橋 21号線 十八重渓橋 (65F4) 2012/03/02 Photo by Kohyuh
21号線 十八重渓橋 (65F4)
2012/03/02 Photo by Kohyuh
 [補注]
 表題に "65F4" とあるのは地図上の場所を示す。
 以下同様

 前方に道路標識が現れるが、もちろん道なりに進めばよいことはわかっている

 ↑ 同富 (65J4)
 ← 群大林道 (65H6)



 群大林道 (65H6) に向かうわけがないが、この先の "同富 (65J4)" というところから、いよいよ山岳道路のようで、地図上では、やけにくねくねと曲がりくねったいるのだった。








水里玉山線 (65K4)
 この 21号線は、"同富 (65J4)" から先は ・・・ 特別に "水里玉山線 (65K4)" と呼ばれている。 ここ水里 (55K18) 地区から玉山国家公園に向かう道路という意味だろう。






Coffee House
 しばらく行くと、"Coffee House" と書かれた白くて真新しい小さな喫茶店が目に入った。 こじゃれた雰囲気が周囲の風景と似合わず、ここだけが浮いた感じである。

 幸いなことに、これからは峠道にかかるところであるし ・・・ 丁度、トイレ休憩によかったのである。 ただ、客は誰もいないようで、また、営業しているのかどうかもわからない。



 お店の庭先では、もんぺ姿の農家のおばさんが大きな筵の上に ・・・ 何かの実のようなものを天日干しにしているのであろう、レーキ(熊手)で天地返しをしていた。

 その庭先に駐車して、『お店は開いてますか』 と聞いた見た。 すると、おばさんは、その手を止めて 『どうぞ』 ということであった。

 どうやら、このおばさんがオーナーのようである。 別に可愛い娘さんでなくても、それはそれでいい。 目的はトイレ休憩だ。 コーヒーが飲めればさらにいい。





意外な展開
 どうぞというので、お店に入ろうとすると、『どうぞこちらへ ・・・ 』 といって、道路に出てすたすたと歩き出したのである。 喫茶店はどうしたのだろう ・・・ まだ、準備が出来ていないのだろうか。



 おかしいなとは思いつつ、黙ってついて行くしかなかった。 喫茶店の隣は、どうやらお茶の販売店のようであった。 鍵がかかっていたのをわざわざ開けて入って、『そこへどうぞ』 という。




 ・・・ 見ると、巨大な天然木を生かした造りのテーブルと椅子が置いてあった。 私たちは場違いな気がしたのだが、そのおばさんは壁を背にテーブルのオーナー席に座った。


 おもしろいもので、座るべきところへ座ると、もんぺ姿のおばさんではあるが、こうして見るとなかなか貫録があった。 その椅子は、また、木をくり抜いたもので立派なものだった。


 一方、私たちの席は、ただの丸太を輪切りにしただけの椅子であった。 これは喫茶店といった場合では、おもてなしのマナーからすれば考えられないことだろう。


 主客転倒も甚だしいが、お茶の接待でもしてくれるのであれば ・・・ 喜べるものではないが、まぁ、仕方がない。 ところが、私の思惑とは違った。





お茶の接待か?
お茶の接待か? お茶屋さんの豪華なテーブル 水理玉山線 2012/03/03 Photo by Kohyuh
お茶屋さんの豪華なテーブル 水里玉山線
2012/03/03 Photo by Kohyuh

 なにか嫌な予感がしたのだが、私たちは、席につく前にトイレにいっといてよかった。


 おばさんはお店の陳列棚から販売用の未開封のお茶の葉が入った袋を何個か持ってきて説明を始めたのである。

 それも日本語である。 『これは値は張るが、その代わりに 8煎目までおいしいよ』 という。








 ここに至って、お茶の接待ではなくて、販売が目的であることがわかったのだ。 しかも、とても買えないような高価なそのお茶袋の封をハサミで切り始めた。


 そこまでされると、逆に "何か買わなければ" というプレシャーになるので止めてほしかったが、時すでに遅しで、お茶を入れだしたのである。

 これは、こんな所にも日本人観光客が来ているという証拠だろう。 家内が言うには、茶袋の大きさからすれば妥当な価格らしい。

 ただ、そんな上等の品は、番茶か何かのように、大量に買うようなことはしないだろう。 ただ、鮮度が落ちるだけで何もいいことはない。

 






それが強み
 せっかくだから、出されたお茶はいただいたが、確かにおいしいものであった。 ただ、コーヒーが飲みたかっただけだから、お茶っ葉はいらないというと ・・・


 『コ-ヒーもあるよ』 とか、『こちらの品なら安いよ』 といって違う袋を見せたりしたのである。 私は、なおも商売気を出すのを制しながら、先を急ぐからといって 『お茶代はいくら?』 と声をかけた。



 すると、おばさんは、大きく手を振って、『それはいいよ』 という仕草をしたのであるが、そうもいかず ・・・ こちらの指値で、少し高めのコーヒー代として、テーブルの上に置いて来たのである。

 どうやら、この辺りはお茶の産地として有名なところのようである。 地図にも載っている。 また、日本からも目の肥えた観光客が来るのだろう。 そして、この席で色いろ吟味させているのだろう。


 ただ、日本人のお客でお茶を好む人と言えば、多少は茶道の心得があるものだ。 そうした人を相手にして、この接客方法では、一見 いちげん さんならともかく、成功しないのではなかろうか。




 ただの気の良い農家のおばさんと思っていたのだが ・・・ 見かけによらず、なかなか手ごわい人であった。

 威圧感のある巨大なテーブルや、わざわざ新品を開封したりするのも商売の手口の一つであろうが、残念ながら、私たちには通用しなかった。

 ・・・ というか、気持ち的には負けそうだったが、何しろこちらには先立つものがない。 まぁ、それが強みといえば、そうかも知れない。








モロッコの絨毯屋さん
 格安パック旅行ではお約束の土産店巡りも ・・・ 国内なら悪くはないが、海外となるとそうはいかない ・・・ もっと脅迫観念を抱かせるやり方もあるのである。

 ジブラルタルで現地参加したモロッコへの日帰りパック旅行では、絨毯屋さんに案内されたことがあった。 20名ほどの個人旅行客ばかりの寄せ集め団体ツアーである。

 cf. ジブラルタル飛行場



 ガイドの人は、開口一番 ・・・ これから入るスークは、あなた方は一度迷うと生きては帰ってこれない。

 それほど複雑で迷路のようになっているということだろう。 だから私に離れずについてきて下さいという。

 さもありなんと思うのは、むかし見た映画 「モロッコ」 などを思い描くからに違いない。



スーク
 イスラム世界の市場のことで、現在では、マーケット market と同じような意味で用いられているという。

 定期市と常設店舗とがあるが、特にイスラム都市にある大規模な常設の市場を指す。

by 広辞苑第六版より引用






 こうした強迫観念をあらかじめ植え付けて置いてから、いろいろと、お約束のお土産店を巡るのだ。 特に、その中で入った絨毯屋さんの印象は強烈であった。

 このスークには絨毯屋さんも多々あったのだが、中でもそこは大きなお店だった。 お店に入ると、民族衣装姿の店員さんが出てきて ・・・ 貴方たちはこちらへといって、四五名づつに分けられて、それぞれ 2階か3階の別室へと案内されたのだった。


 一列縦隊のように進まざるを得ない商品が立ち並ぶ中の通路だったので、分断・整理しやすかっただろう。 私は後ろの方だったので、次々とみなさんの姿が消えていくように見えた。




 まぁ、単に大部屋がなかっただけのものかも知らないが、私たちは英国からきたという、同年輩と思しき夫妻との4人だけだった。 こうゆう具合に分断することも、何ごとにも、また、有効な手段の一つであるのだ。

 部屋の壁には丸められた絨毯が所狭しと立てかけられてあった。 もちろん床には絨毯が敷き詰められているし、壁にもタペストリーのようにして飾られてあった。 窓はなかった。

 テーブルにはお茶が置かれてあり、背もたれのない椅子に腰を下ろして説明を聞くのであろう。




タペストリー tapestry
 壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物の一種

by Wikipedia より引用





スーク(市場)に入る モロッコ Morocco, 2005/05/07 Photo by Kohyuh
スーク(市場)に入る モロッコ
Morocco, 2005/05/07 Photo by Kohyuh





スークの絨毯のお店 モロッコ Morocco, 2005/05/07 Photo by Kohyuh
スークの絨毯のお店 モロッコ
Morocco, 2005/05/07 Photo by Kohyuh










重苦しい時間
 『色いろお見せしますので、気に入ったものがあれば、そこで声をかけてください』 といって、腰かけて待っている私たちの目の前で、丸めた絨毯を転がしては、何かと説明しながら広げて見せるのだった。

 また、買った商品は、郵送してくれるという。 それはそうだろう ・・・ 担いで帰れる代物ではなかろう。



 それが、一枚や二枚の話ではないのだった。 その間、誰も声をかけようとはしなかったから、数十枚も積み重なって山のようになっていった。


 たまらず英国の奥さんが 『大きいわね』 とつぶやいたのをきっかけに、『私たちの家は畳だから似合うものがないね』 と、はじめて口を開いた。


 そのとき、彼女は 『畳なら、それもそうね』 と助け船を出してくれたのだった。


 その店員さんも、返す言葉が見つからなかったのであろう、知らぬ振りだった。 これで、私たちの意思は否が応でも伝わっただろう。 気が楽になった。

 百戦錬磨のアラブの商人と言えども、日本人に対する突っ込みが、まだまだ勉強不足のようである。 あまりにも文化の差が大きすぎるのかも知れない。




 お店の人は急に不機嫌そうな顔になって黙り込んだ。 そして、山と積まれた絨毯を、また、黙々と、一つづつ丸め始めたのである。 重苦しい時間が続いた。

 そのとき、『そこの小さいのを見せて ・・・ 』 と彼女は、また声をかけた。 私の方は、既に強迫観念は無くなっていたのだが、彼女には残っていたのかも知れないと思った。


 その店員は手を止めて、いわれたとおり広げ直して、彼女に見せた。 私は固唾を呑んで成り行きを見守った。 ・・・ 無理をしないで欲しいと願った。

 しばらく思案気に絨毯を見つめたり、旦那さんの顔色を窺ったりしていたが、その間、彼女は声を発しなかったのだ。

 その空気を察したのであろう ・・・ 店員は、また、黙ったまま丸め始めたのだった。 ここに至って、私には安堵の気持ちが蘇った。 



 ただ、これらは私の心の内なる話である。 彼女にとっては、心の動揺など始めから無かったのかも知れない。 何かにつけ、上品で賢明な人であることが一緒にいるとわかるのだった。






話題を共有するということ
 例えば、昼食のとき、母子二人ずれの人がアメリカから来たというので、『アメリカの、どこから?』 と声をかけた。

 ・・・ すると、私の発音が悪かったのか、きょとんとしていたのを、彼女は小声で "state" と伝え直してくれたのだった。 それを聞いてすぐに、『テキサスからよ』 という返事が返ってきたのである。

 発音が悪かったのではなく、アメリカでは使われていない言葉だったのだ。 私が "province" と言っていたのを対面にいた英国の彼女はちゃんと聞いてくれていたのだった。

 二組に分かれて、大きなテーブルを囲んでの食事中の団欒である。 それに続いて、『わたし、日本人の友達がいるわよ』 と彼女の娘さんも会話に加わったのだった。


 私は ・・・ というより日本人は得てして ・・・ こういった席でも、誰の発言であれ、みんなで話題を共有しようという習慣や心構えがないような気がする。

 自分の興味があるものとか、自分に有利なものしか口にしない。 また、逆の場合は、他人の声も耳には入らない、他人のことは目にも入らない。







峠の道
峠の道 水理玉山線 2012/03/03 Photo by Kohyuh
峠の道 水里玉山線
2012/03/03 Photo by Kohyuh

 ・・・ 気がつくと、かなり高いところまで上がってきたようである。

 眼下に見えるのは、これまで辿って来た川沿いの道であろうか。












 これまで何ごともなく、ここまで来れたのだから、これからも意外にスムースに行くかも知れないと思ったものだった。 ところが、ところが、そうは問屋が卸さなかったのだ。







崖崩れ (1)
崖崩れ (1) 水理玉山線 2012/03/03 Photo by Kohyuh
崖崩れ 水里玉山線
2012/03/03 Photo by Kohyuh


 ・・・ と思う間もなく、行く手に崖崩れの復旧工事の現場が現れたのである。

 その後も、何か所も目にしてきたのである。

 それでも、ショベルカーやダンプカーの作業が一段落するまで待たされる程度で、長く待たされることはなかった。












和社明隧道 (65N5)
和社明隧道 (65N5) 水理玉山線 2012/03/02 Photo by Kohyuh
和社明隧道 (65N5) 水里玉山線
2012/03/02 Photo by Kohyuh

 この辺りは、もう、玉山国家公園の中である。

 いつの間にか、その境界線を越えて中に入っていたのだが、入り口はなかった気がする。

 ただ、全面通行止めにするための大きな鉄製のゲートがあっただけであるが、それは工事用のもなのかも知れない。













崖崩れ (2)
崖崩れ 水理玉山線 2012/03/03 Photo by Kohyuh
崖崩れ 水里玉山線
2012/03/03 Photo by Kohyuh

 いよいよ峠道も頂上近くなったのか、霧が谷側から急速に上がってきた。

 こんな所にも工事用の車の姿があった。 路肩が崩れたのかも知れない。


















夫妻樹 (1)
車窓の夫妻樹 (73A4) 水理玉山線 2012/03/03 Photo by Kohyuh
車窓の夫妻樹 (73A4) 水里玉山線
2012/03/03 Photo by Kohyuh

 突然、霧の中に浮かぶように夫妻樹が現れた。

 この夫妻樹の存在は予備知識として知っていた。


 ここに至る手前から、霧というのか、雲というのか、それが谷側から吹き上げるように昇って来ているのを目にしていた。







 それが、ここに来て、その真っ只中に突入するような形になっていたのだった。 ただ、それはこの辺りに限定した現象のようである。 ・・・ というのも、このあと塔塔加に立ち寄ったのだが、その名残もなかったのである。

 そして思うのだが、この霧の風景がなければ ・・・ この夫妻樹も ・・・ それほどには印象に残らなかったのではなかろうか。 こうした舞台装置があってこそ、語らずとも ・・・ 演劇的な効果が生まれてくるものである。


 それに巨木だからこそ枯れても美しいのである。 それに植物だからこそ枯れても美しいともいえるだろう。

 年輪を重ねるほどに、老醜をさらすといった感覚は微塵もなく、逆に、崇高な感じがより一層増していくのだ。

 cf. 木や川がうらやましい








夫妻樹 (2)
夫妻樹 (73A4) 水理玉山線 2012/03/03 Photo by Kohyuh
夫妻樹 (73A4) 水里玉山線
2012/03/03 Photo by Kohyuh




 この夫妻樹はタイワンヒノキの巨木で、海抜 2430m の地にあり、1963年に山火事に遭い、また、その後にも落雷に遭ったりして命断たれることになったのだが、今もなお倒れることもなく、お互いに寄り添うようにして立っている。

 かって、この辺り全域が、このようなタイワンヒノキの林だったという。 また、あっという間に霧に包まれることがあるが、そうでなければ眺望が素晴らしい所だという。

by 塔塔加遊景区パンフレットより引用





 残念ながら、ここは何度か行き来したのだが、いつも霧に包まれていた。 ただ、ここで写真を撮っていると、アリサンヒタキが何やら大声でわめきながら姿を現したのが印象的であった。

 夫妻樹を護る衛兵のつもりであろうか。 また、それがよく似合うのだった。 やはり彼は阿里山の主だ。 もしこれが、誰とは言わぬが ・・・ 他の小鳥では、そうはいくまい。









塔塔加旅客センター Tataka
塔塔加旅客センター (73C5) 水理玉山線 2012/03/02 Photo by Kohyuh
塔塔加旅客センター (73C5) 水里玉山線
2012/03/02 Photo by Kohyuh



 夫妻樹から 3km ほど走ったところに塔塔加旅客センター(ビジターセンター)があった。 この辺りでは最高点(海抜約 2,600m) にあり、多々あるトレッキングの基地のようなところだ。


 ここまでは、21号線を通って来たのだが、これより先の阿里山への道は 18号線と、名前が変わるのだ。

 いよいよラスト・ランという感じがする。 大型観光バスや乗用車の姿も多々見られるようになった。

 塔塔加夫妻樹といった所は、阿里山を訪れる観光客にとっても見逃せないところだろうから、ついでに足を延ばしに来るのだ。
 





阿里山入り口ゲート
阿里山入り口ゲート 水理玉山線 2012/03/03 Photo by Kohyuh
阿里山入り口ゲート 水里玉山線
2012/03/03 Photo by Kohyuh

 ここは阿里山の入山料を徴収するゲートである。

 それが、何処から来たとか、宿泊先や年齢やら聞かれるままに応えていたら、そのまま通してくれたのだった。

 いろいろと聞かれたのは、シニア割引だとか、料金体系が多様なためであろう。






 どうしたことで無料で通してくれたのか ・・・ 藪蛇になるので聞かなかったが、宿泊先が阿里山で唯一の公営宿舎である阿里山閣大飯店だったかも知れない。

 ・・・ とはいっても、調べる限り、そのような特典はなかったのだが ・・・ ただ、シニア割引は間違いなく得られるので、そういったことを、いちいち英語で説明するのも面倒くさいと思ったのかも知れない。

 cf. 阿里山到着










ホテルの送迎バス
 駐車場に車を停めた後、ホテルの送迎サービスお願いする必要がある。 その送迎サービスの説明によると ・・・


 『お客さんが車を運転する場合は、まず観客サービスセンター駐車場に来てください。 駐車した後、電話でカウンターに知らせれば、本店の送迎車が迎えに行きます』


 ・・・ と記されていた。 "観客サービスセンター駐車場" とは、今駐車したところがそうだろう。 あとはホテルに電話すればよいのだが、とにかくビジターセンターが目の前にあったので聞いて見ることにしたのだった。



 ・・・ すると、外に公衆電話があるから自分で架けなさいという。 その硬貨がないから相談しているのだというと ・・・ しぶしぶ電話をしてくれた。

 確かに、名前を確認したりと、それは面倒くさいし、この中は混雑しているし、本来の業務以外の仕事であったろう。


 それでも、話が通じたようで、『公衆電話の前で待っていなさい』 とのことである。


 もう、車や人でごった返していたので、送迎車から見れば誰がお客やらわからないのではなかろうか・・・と思いながら待っていたのだった。

 それが、不思議なことに、阿里山閣ロゴがついたマイクロバスが現れたと思ったら、何の迷いもなく目の前に停まったのである。 (写真下右)








もしや白タクでは?
 ・・・ それが今日、散策路を歩き回って駐車場まで辿り着いたから、ホテルに電話して迎えに来てくれるようお願いしたのだった。


送迎用の電気自動車
送迎用の電気自動車 駐車場からホテルまで無料送迎 2012/03/03 Photo by Kohyuh
駐車場からホテルまで無料送迎
2012/03/03 Photo by Kohyuh

 ・・・ すると、また同じように、公衆電話のところで待てという指示である。

 それが、迎えに現れたのは写真左のミニカーだったのだ。

 それに、到着がやけに早すぎるのである。

 そこらで待機していたに違いないのだった。





 おじさんは、どうぞというが ・・・ そういわれても乗れないだろう。 "阿里山閣" のロゴも何もないではないか。

 私たちは、『阿里山閣の送迎をバスを待っているんです』 といって、乗り渋っていたのだった。 そのやり取りを聞いていたのか、制服を着た人が来て、『これが阿里山閣の送迎をバスだ』 と口を挟んできた。

 ますます怪しいと身構えたが、『大丈夫だ乗りなさい』 といって、自らも運ちゃんの横に座ったのだった。


 まぁ、人は多いし、スピードはでないし、最悪の場合を想定しようにも、しようがないものだった。


 あとでわかったが、マイクロバスは定時運行が基本で、初めての到着時以外は、一人二人の送迎には使わないようだ。 そのために、ミニカーが巡回しているようである。

 また、ホテルとのやり取りは携帯電話である。 すぐに現れたのは、ホテルから連絡があったのだろう。 便利な世の中になったものである。


 また、地元の人でも、乗り降り自由で、気軽に乗せていたのだった。 なるほど便利なシステムである。 その後も乗ったが、おじさんはいつも上機嫌であったから安心した。 私は、疑ったりしたことを気にしていたのである。

 cf. 白タクにやられた!
 cf. ロンドンのニセ警官







同定理由 *214
 ・黒い冠羽
 ・黒いよだれ掛け
 ・頬から耳羽にかけて白い
 ・後頭部中央に白い斑紋




渡り *214
 ヒガラ は、台湾の海抜 2,300m以上の針葉樹林に留鳥として生息する。 また、特有亜種 (台湾) でもある。




食べもの *214
 ヒガラ の食性は主として昆虫食で、昆虫、及びその幼虫などを捕食するが、他にも、種子なども好む。




cf. ヒガラの名前の由来
cf. ヒガラの学名の意味
cf. ヒガラの英名の意味









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ヒガラとシジュウカラの区別 フィールドで通用するかな?
ヒガラ 1 日本の鳥






cf. ツィート過去ログ連動
 (1)_twitpic Mar 02, 2012 大雪山から玉山に向かう
 (2)_twitpic Mar 03, 2012 観日平台の日の出を観に行った
 (2)_twitpic Mar 03, 2012 阿里山花見の習慣




補注
 今回は、数日遅れではあったがツィータ twitter およびツィートピック twitpic を利用して、旅先から投稿した。 その過去の記録と連動させることによって本文を補強する。

 ここで日付は現地時間である。 時差は考慮していないので、多少のずれが発生するかもしれない。





 

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履歴
2015/04/06 twitpic 社破綻 → twitter 社統合対応
2012/09/12 初版公開











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