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ジブラルタル飛行場




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2008/08/25
ジブラルタル飛行場 Gibraltar Airport Home

 2005年 5月 8日
 ジブラルタル海峡 Strait of Gibraltar は地中海と大西洋を結ぶ海峡であり、スペイン等があるイベリア半島とアフリカ大陸の間が、最も狭いところでは、わずか14kmという特異な地形から、軍事上で重要な地域になっている。

 そこに、ジブラルタルという名の英国領土の小さな国 (自治植民地) がある。 周りはスペインであるから車で入るときに心配したことがあった。


ジブラルタル Gibraltar
 イベリア半島南端の港湾都市。
 同名の海峡 (最狭部幅約14キロメートル) に臨み、1713年以来イギリス直轄植民地。 地中海の西口を扼 おさ える要衝。
by 広辞苑第四版



 というのは、スペインを始めヨーロッパでは、車は右側通行左ハンドルである。 それに対して、英国本土では、日本と同じ左側通行右ハンドルだ。 ならば、英国領のジブラルタルも "左側通行" に違いないと思ったからである。



心配ごと
 やっとこさ、スペインで右側通行左ハンドルにも慣れて来たところで、隣町のようなジブラルタルへ入ったからといって、急に左側通行と言われれても、いくら日本と同じとは言え、頭が混乱するだろう。

 また、国境を越えるといっても、ヨーロッパでは有料道路の料金所を通過するより手間がかからないから、頭を切り替える暇もないであろう。

 案の定、パスポートの表紙を見せただけで通れと言うが、こちらとしては、入国したというスタンプが欲しい。 記念になるからである。 その旨伝えると、快く応じてくれたものだった。

 問題はこの先のことである。 いつから左側通行になるのだろうと、そのときのことをイメージトレーニングしながら車をゆっくりと進めていった。


 しばらくは、一方通行の誘導路であるから問題はないが、いづれ対面通行道路に出る筈である。 そして、このまま左側通行路へと自然に誘導されて行く筈である。 そこから頭を切り替えなければならないと覚悟を決めていた。

 それが、いつの間にか、確かに対面通行になったのであるが、右側通行のまま車は流れて行ったのである。 ここに到って気がついた。 ジブラルタル英国領とは言え、ヨーロッパの一員なのだと。 交通ルールを変える理由がない。

 何しろフリーパスだから、スペイン人にとっても、ここジブラルタルはリゾート地のようなものである。 海水浴場は超満員で、駐車するスペースが無いほどであった。

 こういう状況で、交通ルールを変える方がどうかしている。 事故が絶えないだろう。 これは、ジブラルタルの人が隣町のスペインへ買い物に行く場合にも同じことが言える。 住民が納得しないに違いない。

 私の心配ごとは取り越し苦労であった。





§ ザ・ロック the Rock of Gibraltar
 ジブラルタルの地形は、"ザ・ロック" と呼ばれる石灰岩からなる岩山が地中海に突き出す小さな岬である。 町はその岩山の麓にへばりつくようにあるだけである。 その頂上まで車で行けると、どこかに書いてあったので、それを目指した。


 ジブラルタルの市街地図といったものは何も持っていなかったが、スペイン・ポルトガルの道路地図で見ると米粒ほどの大きさである。 何とかならない訳が無いと考えていた。






展望台からの眺め
Gibraltar_rock
展望台からの眺め Gibraltar 2005/05/08 Photo by Kohyuh








ザ・ロック登頂証明書 (表・裏)
Gibraltal_cable_syoumei1a


 そう言えば、この猿には家内が泣かされた。
サルと一緒に写真を撮ろうとしたら、
売店で買ったチョコレートを奪われたのだ。

それだけならいいのだが、
『さっきチョコレートを取られた人ね』
・・・ といわれるようになった。


Gibraltal_cable_syoumei2a









§§ 飛行場を横切る
 国境を越えてしばらく道成りに行くと遮断機が降りていた。 これが例の有名な "一般道路を横切る飛行場" であることは直ぐに気がついた。 何しろ小さな岬の地形の国だから、その岬の根元を横断するように滑走路が一本作られている。 その向うは岩山で、平らな所と言えばそこだけだから仕方がない。

 そして、ジブラルタルの町は、その岩山の麓に沿ってあるから、道路はこの滑走路を横断しなければ入れない。 見ると軽飛行機が着陸しようとしていた。 知らないが、ジャンボ機は無理ではなかろうか。








§§ 関所か?
 それらしい道を登っていくと、中腹辺りで小さな観光ゲートのような場所があり、車が数台停まっていた。 門は開けてあるが係員が通してくれないようである。

 入れないのかと聞くとそうでもなさそうである。 料金を聞くと、もう忘れたが、応えてくれていたように記憶している。 だから待ってみる気になったのである。 それが待たされた。

 どうしたら通れるのかと、理由を聞くのだが要領を得ないのである。 英語圏なのに、意思の疎通が出来ないのである。 要するに、いちいち説明していたら切りがないという風に、そっけないのである。


 このまま待っている車も多いのだが、引き返す車もいた。 30分ほど待って見たが状況は変わらなかった。 理由が分からないまま待っていても仕方がないので、ロープウェイで上ることにして、引き返すことにした。








§§ ロープウェイは見えるのだが
 車で走っていると、ロープウェイやゴンドラが行き来するのは見えるのだが、その乗り場にどうしても辿り着けなかった。 一方通行があったり、見た感じの方向で進むものだから、同じところをぐるぐる回っているようであった。

 こういった道に迷うことは何も珍しいことではない。 駐車場なり、喫茶店やらスーパーなど、然るべきところへ車を停めて、人に聞くなり、地図を見直したりして考えればよいことである。


 むやみに走り回っては、偶然、上手く行くこともあるが、どんどん深みにはまり込むだけで、後で多大な時間的なロスを生むだけである。 気がついたときに行動するのがよい。

 ところが、そうしたいのはやまやまであっが、残念なことに、車を停めるところがないのである。 それでも、このままでは埒
らち が明かないから、本来、駐車するべき所ではなかったが、止むを得ない、邪魔にならない道路脇に車を停めた。







§§§ 出逢いもいろいろ
 車を降りて、聞きに走るなり、どうしようかと地図を広げて見ていたら、うまい具合に中年の夫妻らしき姿が見えた。 こちらに向かって来る様である。 旦那の方はラフな格好であったが、連れの女性は如何にも英国のレディーのようであった。 身なりが違う。

 早速、道を聞いて見たら、意外に好意的で、口で説明するのは難しいし、言っても分からないと思ったのであろうか、『飛行場は知っているか?』 と聞いてきた。 知るも知らないも、そこが出発点であった。

 『この道を行けば一本道だから迷わず行けるし、時間もかからない』 と指で差し示す。 もちろん、良く知っている、と応えると、彼は、携帯電話を取り出して、何か喋り出した。



 私が手間を取らせているのに対して、待ち合わせ相手に、「少々遅れるから ・・・」 と伝えているのかと思って、黙って待っていた。 

 すると彼は、『飛行場へ行き、門を入ったところで待っていれば、地図やら道順を説明をしてくれるようにと、人を手配した。 何かあれば、私は飛行場のボスだから、マイケル (仮名) と言えば誰でも知っている』 という。

 何という偶然だろうか。 出逢いの不思議を感じたのである。







確かに誰でも知っていた
 飛行場に引き返したが、どれが正門か分からない。 とにかく門があって、車が数台停めてあったので、そこで待っていたが、人が来る気配は全くなかった。 手配したといっても、手配された方は、困ったかもしれない。 到着時間や場所や車種や人相も分らないままでは動けないだろう。

 そう思って、建物の中に入って人に聞くことにした。 いろんな人が行き交うが、いくらボスでも乗客に聞いても仕方がない。 入ったところには、売店もないし、通路のようなところであった。

 制服組なら間違いなかろうと思って、帽子はかぶってなかったが白い半袖、黒いズボン姿の、如何にもパイロットのような男が通りがかったので聞いて見た。

 『マイケルから言われて、かくかくしかじか、地図を貰いにきたのだが、何処に行けばよいのか分からない』 というと、一発回答で、あそこへ行けばよいと指差した。


 そこには、総合案内所があった。 なるほどと合点した。 その受付嬢は、私の顔を見るなり 『マイケルから聞いているわ、ちょっと待ってね』 と言いながら、市街地図を取り出してロープウェーの乗り場へ行く道を説明してくれた。

 私は、車で山頂へ行きたいのだが ・・・ と聞くと、行けないと言う。 どうしたら行けるのかと聞くと、それには応えず、ザ・ロックの観光なら、タクシーが一番いいと思う、と言っていたのだが、その意味が良く分らなかった。

 ロープウェーで上がって見ると、それは見晴らしが良くて、問題ないのだが、他にもいろいろと眺望の良さそうな所があって、それに向かって歩いている人の姿が見えた。

 出来ることなら最先端部へも行って見たいと思うのは誰しも同じであろう。 行って見ることにした。 尾根伝いに行けそうであった。

 トッレッキングの道は足元が危ない所も多く、ひやひやしながら行ったが、その横下には舗装道路があって、タクシーが走っていた。 どうやらタクシーしか、ここには来れない様である。

 結局、最先端部は門が閉ざされ入れないようになっていた。 このまま引き返さざるを得なかったが、炎天下の歩きで疲労困憊 こんぱい した。

 要するに、ロープウェーを上がっただけでは、満足しない。 景色の良いところや、行って見たい所がいろいろあるものである。 どれほどの料金なのか知らないが、タクシーに乗るのも悪くは無い。




ジブラルタル飛行場 Gibraltar Airport 2005/05/08
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