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サンカムペーン (1)





 2008/08/08
サンカムペーン温泉
 Sankamphaeng Hot Spring (1)
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 今年 (2008年)、東欧の旅の帰りにタイに立ち寄った。 食べ物は美味しいし、物価は安いし、それに何より親近感がある。 特に、チェンマイでのいろんな出逢いのことが懐かしく思い出されるのである。 2007年 1月 25日 のことであった。





§ サンカムペーン温泉 Sankamphaeng Hot Spring
 「手作り傘と美人の産地」 とガイドブックに紹介されているボー・サーン Bo Sang を観て回った後、さて、次は何処へ行こうか、という話になった。

 しばらくして、ガイドブックを見ていた家内が、『近くのサンカムペーン Sankamphaeng には温泉がある』 という。 地図を見ると確かに近い。 別に、温泉に入るつもりも、また、その用意もしていなかったが、行ってみることにした。 どんなものかという好奇心が湧いてきたのである。








トゥクトゥク Tuk-tuk
§§ 便利なトゥクトゥク Tuk-tuk
 初めてチェンマイに初めて来たときのことである。 空港からホテルに着いて、いざ市内見物に出かけようと表通りに出たのは良いが道路一つ渡れないのである。

 何しろ信号が少ない。 ここの人たちは上手くタイミングを見計らって渡ってい行くが、怖くて真似が出来なかった。

 それでも何度か挑戦すると、少々の道なら渡れるようになるものだった。














渡るに渡れない
 もう大丈夫と、地図を見て、ホテルから歩いていける旧市街へ行こうと決めた。 そして、目の前の道路を渡ればその入り口が見えているという所まで歩いて来て驚いた。 とても渡れそうにないのである。

 その道路の道幅は50mほどあろうか。 その上、交通量も大変なもので、車が途切れることがなかった。 現地の人はどうしているのか、しばらく様子を見ていたが、さすがに渡る人は見かけなかった。

 それでも何とかなると、一歩踏み出すのだが、家内がついて来ない。 『死ぬで ・・・』 という。 それはそうかも知れない、現地の人でも渡らないところである。

 ここまで歩いて来て引き返すのは辛いが、ホテルに戻ってタクシーでも呼んで貰おうと歩き出したら、ショッピングセンター入り口付近で 5、6台のトゥクトゥク Tuk-tuk が客待ちをしていた。








相場知らずはどっち?
 そこを通りかかると、案の定、乗らないかと声をかけてきた。 来るときにも声を掛けられた。 それを、無視を通してきたのであるが、今となっては、ホテルまで引き返すのも面倒だ。 地図を見せて、How much ? と聞いてみたのである。

 すると、一人50バーツという。 トゥクトゥクには、まだ乗ったことがないが、相場は30バーツほどという前知識は持っていた。 また、料金は交渉制であるという事も知っていた。

 しかし、合計して二人で100バーツは如何にも相場を越えていると、私は睨んだ。 30バーツではどうかと切り出したら、仲間の方に顔を向けながら、『30バーツやて。 むちゃいいよるわ』 といっているようだった。 それでも、一人40バーツにすると、値下げしたが、私は二人で30バーツ程度と思っていたから、結局、交渉は決裂した。








これが相場?
 それでも、交渉の仕方を経験できたのは、相場知らずが幸いしたのである。 ホテルに戻らなくても自力で何とかなるという感触を得たのであった。

 流しのトゥクトゥクを拾うにも、目的の行き先に向かう車線で待つのがよかろうと、道路を横切って歩き出したら、丁度うまい具合に空のトゥクトゥクが通りがかった。 今度は、一人30バーツだという。

 二人乗りのトゥクトゥクは、乗り合いタクシーではないのだから、二人で30バーツが相場と思っていたのである。 ところが、一人いくらというのが習慣だと気がついた。 それは習慣だから何の問題もないのだが、それでは、『一人20バーツでどうか』 と切り出したのは、何も知らない者の強みだろう。

 すると 『しゃぁないなぁ』 とつぶやいて、了承してくれた。 この旧市街周辺は、一方通行になっていて、直ぐそこに見えていても、ぐるり一周しなければ目的地につけないようになっていることが後で分かった。 それにルートは決まっていないし、他の車が入れないようなところでも行ってくれるから、料金は高めであるようだ。






§§ 便利なソンテオ Songtaew
ソンテオ Songtaew
 ソンテオにはいろいろお世話になった。 チェンマイの足はソンテオなしでは語れない。 チャーターも出来るし、したこともある。


 しかし、これも最初はびくびくものであったが慣れると、こんな便利なものはない。

 一応、決められたコースを走っているようだが、何処で乗っても良いし、どこで降りても良い。









 乗るときに行き先を示せばOKかどうかは直ぐ分かるし、乗り合いだから料金も、他の乗り物よりも安い。

 また、ほとんど待ち時間無しといって良いほど、ここチェンマイでは、街中であろうと何処であろうと、見かけない所はない。








私はもう素人ではない
 旅行会社にお願いしてピン川クルーズに行ったことがある。 ホテルからの送り迎え付であるから、帰りも送ってくれるのだが、せっかく此処まできているのならと、近くのボー・サーン Bo Sang へ行ってみようとしたときのことである。

 ソンテオがいないものかと歩いていたら、道路脇に一台休憩していた。 早速、ボー・サーンまで行ってほしいと頼むと、500バーツだという。 この料金は、かってソンテオを3時間チャーターしたときの料金である。

 ボー・サーンまでどのくらいの距離があるか知らなかったが、それはないだろうと思って、一人50バーツではどうかと言ってみた。

 運ちゃんにして見れば、チャーターと同じようなものだったかも知れない。 何しろ、お客は我々二人だけであるし、予定のコースでもなかったかも知れないからだ。

 そのときの運ちゃんの困惑した顔が忘れられないのである。 人目みて、気弱で、また、人の良さそうな面持ちに加えて、高値を吹っかけたことが見破られたような、次の句がでないような、はにかみを浮かべながら、私の要求を受け入れたのである。

 結果的には、妥当なものであった。 それにボー・サーンは一大観光地であるから、帰り便のお客にも困らなかったであろうと想像して、私は自分を慰めているのである。

 というのも、悪意あるものに対して、正当な料金を要求するのならともかく、無理に値下げ交渉をするのは好きでない。 大金持ちのくせして、とことん出し渋りする者を見ると、腹も立つ。 なのに、それと変わらぬ根性の自分に気づくから。






§§ 温泉はどこ?
 ボー・サーン Bo Sang から、通りがかったソンテオを拾ってサンカムペーン Sankamphaeng で降ろしてくれと頼んだ。 ほどなく、ここがそうだといって止まって教えてくれたから、ついでに "温泉" は何処にあるのか聞いてみた。

 すると、温泉は此処にはない、20km ほど先だというから吃驚した。 そこに行くには、さらに500バーツかかるという。 とにかく、訳も分からず先には進めない。 ここで下車することにして、どうするか検討することにした。


 目の前に市場があり、通りは商店街のような、何処にでもある市街地の風景であった。 市場の人に、ここがサンカムペーンかと聞くと、そうだという。 更に、近くに温泉はないのかと聞くと、ないという。 温泉に行きたいのだが ・・・ というと、500バーツかかると、ソンテオの運ちゃんと同じことを言う。

 どうやら、ここはサンカムペーンという町には違いないのだが、それだけではなく、サンカムペーン県といったレベルのものでもあったらしい。 温泉 Sankamphaeng Hot Spring は、町とは遠く離れたところにあるようだ。






§§ こんな乗り物あった?
サイドカー付きオートバイ
 せっかくだから、やはり温泉に行くことにした。 ところがどうしたことか、ソンテオがなかなか見つからなかったのである。

 市場の八百屋さんだったか、温泉に行きたいのだが ・・・ と聞いてみた。

 バスでもあるかと思ったからである。 すると、タクシーの友達がいるから呼んで来てやると、店をほったらかしにして、バイクでどこかに出かけて行った。

 それがなかなか帰ってこなかった。 30分ほど待ったかもしれない。 その間、ソンテオは何台も通り過ぎていった。










 連れてきたタクシーはソンテオでもなし、トゥクトゥクでもない。 オートバイにサイドカーを付けて幌をかけたようなものであった。 初めて見た。

 サイドカーは一輪で、オートバイに平行して、二人座れるほどの長さの腰掛が付いている。 運ちゃんの方に向かって腰をかけるのである。 ただ、前後にバランスを取りながら腰かけなければならない。



 これを見て、一瞬、引いたが、今更断れまい。 しかも、500バーツは高すぎるだろうと思うが仕方がない。 これでソンテオと同額とは。

 一方、"これも面白いかもしれない" という気がしたから不思議なものである。 何より人の良さそうな運ちゃんであったし、それに初物の体験ができるから。

 これで飛ばされたら危なくてしょうがないが、始めからスピードが出るわけがない。 ぱたぱたとゆっくりであった。

 何十分か走ると立派な幹線道路に出た。 普通乗用車が走る中を、このスタイルでいくから、よほど目立ったことだろう。

 それに、ただ、ゆっくりではない。 坂道になると止まりそうになるのである。 その内、降りて押してくれと言われるかも知れないと覚悟を決めたほどであった。










§§ 温泉に到着
 一時間ほどかかって到着した。 ここまで20kmほどあるといっていたから、やはり時速20kmほどの速さで走って来たことになる。 安全運転であった。

 運ちゃんに約束の500バーツを支払うが、すぐには帰ろうとはしなかった。 此処に泊まるのかとか、帰りはどうするのかとか、いろいろ聞いてきた。 きっと、500バ-ツというのは往復の運賃だったのだろうと思ったが、待って貰っては気の毒だし、また、ゆっくり出来ない。

 帰りの便ならどうにかなると思って、帰ってもらったが、それが、どうにかならなかったのであるが、そのことは未だ知らない。










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