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鳥紀行 スペイン編 (2) 




【02】 05/04/14 (木) アユタヤ 日帰りパック旅行 戻る次へ



§ アユタヤ Ayutthaya へ
 昨日、「アユタヤ リバー・クルーズ」 を予約しておいた。 日本語ガイド付きのもので、アユタヤまでは、観光バスで行き、アユタヤ観光後は、チャオプラヤ川 (Mae Nam Chao Praya) をクルーズしながら、昼食を摂り、バンコクまで帰ってくるというものだ。 おまけに、象に乗って街を行く、アトラクションも付いているという。

 私は、馬車や人力車などに乗るのは、彼らの苦労が分かるだけに、好きでない。 ましてや、あの優しげな、象などには、乗りたくはないが、込みの料金だから、仕方が無い。


 ホテルで待っていたら、大きなバスが迎えに来てくれた。 ところが乗客は、私たち二人と、英国だったか、何処かの男性が一人であった。 先行きを心配したが、バスは近くの集合センタみたいなところで、それぞれ別のツアーに分かれて行くらしい。

 アユタヤ方面は、外の大通りに出て待っていれば、パンダ・バスが来るから、それに乗ってくれと言われた。 私たち二人だけが、外に出て待つことになった。 何かしら不安である。 タイで、パンダはないな、怪しげな名前だなと、思っていたら、本当にパンダの顔の絵柄が、水玉模様のように散りばめられた、黄色い大きなバスが来た。

 なるほど、これなら、いくら、そそっかしい人でも、間違って、別のバスに乗ってしまうことはないだろう。 行く先々でも、バスに乗り降りするが、すぐに、見つけることが出来たから、派手にしている理由が分かった。 日本人観光客が十名ほど、もう既に、乗っていた。 若者から年寄りまで、幅が広い。


 ガイドのおばさんは日本語がぺらぺらである。 外見はタイの人であるから不思議な気がする。 これから行くアユタヤは、かってのアユタヤ王国があったところであるが、ビルマの侵略を受け、徹底的に破壊された。 今は、その廃墟となっているものを遺跡公園として整備したものという。






§§ ワット・プラ・シー・サンペット Wat Phra Sri Sanphet
 バスが着いたところは、アユタヤ遺跡公園の入り口で、ここから歩いて、ワット・プラ・シー・サンペット Wat Phra Sri Sanphet を見に行った。 この入り口付近では、物売りやみやげ物店があったが、一歩公園に入ると、それらが禁止されているのか、観光客だけの静かなものである。



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アユタヤ遺跡公園 Ayutthaya, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh


 3人の王が眠るセイロン様式の寺院で、アユタヤ中期 (15世紀) に建てられたもの。 アユタヤのシンボルというべきものであるという。 周りには破壊の跡があるばかりで、まともな建造物はない。 ここだけが破壊をまぬがれたのか、また、復元されたものか、説明があったのかもしれないが、記憶にない。




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ワット・プラ・シー・サンペット Ayutthaya, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh


 日本の様式とは全く異なる遺跡の姿は、それだけで異国にいるという感覚と、また、かって繁栄していたであろうアユタヤ王国を偲ばせるのに十分であった。

 ここで、次のアトラクションである象乗り場があるエレファント・キャンプ Elephant Camp へ移動した。 歴史公園の一角にある。




§§ 象の背中
 象に乗るのは本意ではない。 バスツアーに込みで付いているアトラクションである。 階段を上がるのがしんどいからといって人が担ぐ籠に乗ったり、坂道を歩くのがしんどいからといって観光馬車に乗ったりするのも好きでない。 担いだり引いたりする人や馬が、決して嬉しそうには見えないからである。 私はそんなことが出来るほど偉くはない。

 どこをどう移動したかは分からないが、歴史公園からは、そう遠くはない公園の一角にそれはあった。 象に乗るために、木の櫓(やぐら)がこしらえてあり、上るのに階段が付いている。 二人ずつの行列をして待つ。 象の方もタクシーのように並んでいる。 それぞれに、象使いの人が乗っているが、にこりともしない。 本当は乗せたくはないのだろう。 もくもくと、手順を踏んで、仕事をしていた。

 象の背中に、背もたれが付いた、鉄パイプのベンチのようなものがベルトで固定されているだけだから、二人が適当に重心を取らないと、落ちそうな気がする。 ベンチに腰を下ろすのに、靴のまま、象の背中に足を乗せないわけには行かない。

 象の背骨と皮膚の間の、何センチかの厚みを通して、ぐにゅぐにゅと、動く感覚、生身の生きものに上に土足で乗っているいるという感覚、それに体温までが、靴を通して伝わってくる。 子供の頃、お父さんの背中に乗った記憶があって、そのときの感覚が蘇ってくる。


 私たちを乗せてゆっくりと動き出した。 揺れはするが、怖いほどでもない、むしろ、気持ちが良い揺れ、といってもいいかも知れない。 それに、全く足音が聞こえないのも不思議な感覚である。 50メートルほど歩くと、信号付きの交差点があり、交通法規にのっとり、横断した。 そこが、少し、広場になっていて、時間待ちをして、引き返すというものだった。

 元の場所に帰り着くと、私たちが象に乗っているところを写したスナップ写真が土産物屋の前に貼ってある。 そこに誘導するように順路が出来ているようだ。 これは日本にでも、また、どこにでもある、観光ツアーの常套手段でもあろう。 そういえば、象に乗る前にガイドさんが言っていた。 お互いにカメラを交換して、スナップ写真を撮り合えばよいと。

 要するに、自分のカメラでは、自分が象に乗っている写真は撮れないからである。 ところが、折角のガイドさんの提言を実行に移す者は誰もいなかった。 何を言っているのかも気がつかなかった人も多かろう。 実は、私がそうであった。






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象の背中 Ayutthaya, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh
 滅多なことではない象の背中に乗った我が身の写真を見せつけられれば、誰しも買わざるを得ないであろう。 つい、私も買ってしまった。 ガイドさんの努力は、結局、効を奏しなかった。

 実は、ここのツアー客の中のお若い二人連れのお嬢さんと知り合いになり、その彼女たちの写真を撮っていたのである。

 その後のクルーズでも色々と可愛くポーズしてくれたスナップ写真を撮っている。 だから、メールをいただければ、その写真を送りますと、私のアドレスも渡している。 ところが残念ながら未だに音沙汰がない。


 これに参加した人たちの特典として、象に餌を与えることができる。 もちろん有料の餌を買って与えるが、象と記念写真を撮らせてくれる。









 象の健康のために、餌と薬を混ぜ、紙袋状のものに入れたモノは、少し高い。 他に、バナナなどもある。 せめてものお礼にと、二つ買って与えたが、何と高い方を、ぱくりと食べて、バナナは残した。 普通、薬は嫌だろう。 タイの象は偉い。














§§ ワット・プラ・マハタート Wat phra Mahathat
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廃墟 Ayutthaya, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh
 ガイドさんにトイレはないか聞いたところ、次の訪問地の方がよいであろうと教えてくれた。

 バスに戻り、移動するが大した距離はない。 ここは、大きな仏塔があったところだそうで、今はその痕跡を残すだけの廃墟となっている。

 そして仏像も徹底的に破壊されたそうである。 頭だけが切り取られた仏像や、頭部だけが木の根に取り込まれ、木と一体化したようになっているものがあり、その痕跡を残している。


 木の根と一体化した仏頭は、木の成長と共に持ち上げられ、丁度、座禅しているような高さにある。 その神秘的な姿を見れば誰しも心打たれるに違いない。

 現に、お参りに来る現地の人たちや観光客が訪れるところになっていて、私も写真などで、かって見たことがあった。












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仏頭 Ayutthaya, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh
 この仏頭にお参りするときは、自分の頭が仏頭の位置よりも高くあってはご利益はない、しゃがんでお参りしなさいと、ガイドさんが説明していた。

 現地の人はともかく、多くの観光客は、そのことを知らないのか、または、聞く耳持たずで、立ったまま記念写真を撮ったりしていた。 可哀そうに、バチが当たるかもしれない。

 この辺りのレンガ造りの廃墟には、ジャワハッカ が多くさんいた。 もちろん、その時は未だ、名前を知らなかったから、額の冠羽を逆立てた変な鳥としか思っていなかった。

 後日、図鑑を購入する際に、この鳥のことが記載されているものにしよう考えていたが、どの図鑑にも載っている、この辺りでは極めてポピュラーな鳥である。
















§§ ワット・ヤイ・チャイモンコン Wat Yai Chaimongkhon
 歴史公園からは、少し離れたところにある、次の訪問地である、ワット・ヤイ・チャイモンコンまで、バスで移動することになった。 ここは、遺跡ではなく、実際にタイの人たちがお参りに来る寺院や仏像があるところであり、また、観光客もくるから、俄然、人通りが多くなる。 また、これを狙った土産物店や、みやげ物を売る人たちが、たくさんいて、我々を待ち受けている。




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涅槃仏 Ayutthaya, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh
 私の見たかった涅槃像は、廃墟の中に野ざらしのものであるが、少し小さいが、ここにも立派な涅槃仏があった。

 日本にも、この種のものがあるのかどうか知らないが、タイでは観光ガイドに出ているものだけでも、数箇所あるようである。

 それだけインドにも近くて、早くに、仏教が伝わっていたということだろう。


 この涅槃像を通り過ぎて、人の流れのままに進むと、高い仏塔が現れ、その庭には何十もの仏像が、それを囲むように座している。

 仏塔の正面にはかなり急角度の石の階段があり、塔中央部の入り口に通じている。














 特に何があるというものではないが登って見る価値は十分にある。 仏塔からの眺めが見晴らしがよく、先ほどの仏像群も眼下に良く見える。 この仏塔 は、ワット・ヤイ・チャイモンコンの顔というべきものである。


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仏塔 Ayutthaya, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh


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仏塔からの眺め Ayutthaya, Thailand
2005/04/14 Photo by Kohyuh



日本円で買うときの注意
 私と同年輩のご婦人グループが、中々、バスに戻ってこないので、待っていたら、民芸品のバッグを一人十個ほど抱えて帰ってきた。 まあ、お土産には、確かにいいかも知れないが、かさばるだろう。

 話を聞いていると、二つ三つ買うと、あれもこれもと、買わされる羽目になったらしい。 その内の一人が、どうも計算が合わないと言い出した。 現地通貨のバーツに、両替せずに、日本円で買っていたらしい。

 普通、日本円でものが買えることはない。 なのに、この辺りのみやげ物売りの人は、当たり前のように扱うので、私たちのガイドさんは、あらかじめ、注意していた。 円とか、バーツとか、付けないで、ものの値段を、数字だけで言うことが多いから、気をつけなさいと。

 1円 = 0.3バーツ として、バッグを、1000円で買うか、1000バーツで買うか、大違いだ。 それを単に、1000 だよ、といって売ってくるから、日本円で買おうと思っていると、1000円だ、と思ってしまう。 半端な数字であれば、二つ三つ買うと、電卓がなければ、計算もできない。 財布を見せて、適当に取って貰って、釣銭を貰って、お終いだ。 それが年寄りなら普通だろう。

 後で気がついて、文句を言っても、文句の付けようがない。 泣き寝入りが多いという。 ところが、今回のガイドさんは偉かった。 そのみやげ物売りの人と、長いこと交渉して、お金を取り戻してやっていた。 こんなことは、普通、できないことなので、注意してくれていた。 要は、モノを見る目、三倍ほどの価格差の感覚を持つこと、と何回も言っていた。 確かに、何回も聞いたが、人のことを笑えない。




§§ バン・パイン宮殿 Bang Pa-In Palace
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マンゴー mango の実
 バスで移動したが、何しろ地図がないから、どこをどう走ったかは分からない。 バスが徐行しながら、むかし山田長政も住んでいたという日本人街だという説明があったが、中華街の入り口みたいなものを見ても、何の感慨も湧かなかった。

 程なくバン・パイン宮殿に到着したが、そこは手入れが行き届いた、芝生あり、池ありの公園風である。 宮殿らしきものは見当たらない。

 ここから歩いて庭園内を見て歩くことになるが、距離があるからカートを利用するのも良いですよ、との説明があったので見ると、ゴルフ場で見かけるようなカートに乗っている人がいた。

 しかし、ゴルフ場ではないんだから、人通りも多く、却って迷惑である。 この街路樹がマンゴーの木で、実際に青かったが実がなっていたから、さすがに熱帯に近い国である。











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宮殿 Ayutthaya, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh
 いろんな建物が点在していて、いちいち説明してくれるが良く覚えていない。

 一番奥まったところに、いかにも造園の粋をこらしたような美しい池があり、その中に涼しげなタイ様式の小さな宮殿 があった。

 別に迎賓館もあったが、ここで海外の要人のお持て成しもするそうである。

 この公園内の鳥観
(とりみ) で特筆すべき野鳥としては、ベニバト であろう。 芝生に似合う実に可愛い鳩である。

 もちろんのことであるが、スズメ もいたし、シキチョウ もいた。
















§§ リバー・クルーズ
 リバー・クルーズは中々良かった。 バイキング方式のメニューも豊富で、どれも美味かった。 果物も、それこそ、食べ放題である。 このタイの旅行では、ありとあらゆる果物に挑戦したが、皆、美味かった。

 今、もう一度食べたいな、と思うものは、マンゴージュースである。 これは半端じゃない。 マンゴーを二つぐらい使って、ジュースを造る。 一人では苦しいかも知れないが、もう一度、苦しみたい。





 食後は、デッキに出て、川面を眺めたりするが、陽が当たるところは、何しろ暑い。 それでも、船首のデッキに並べてある椅子に腰掛けて、地図を広げ、逐一、場所を確認しながら、写真を撮っている人が、二人ほどいた。 目的は同じだろうが、顔見知りでもなさそうだった。 しばらく、私も、近くにいたが、とうとう根負けして、涼しい船室に戻った。 あの根生は、どう見てもプロだ。 旅行誌の記者か、何かだろう。


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《リバークルーズ》 チャオプラヤー川の風景
2005/04/14 Photo by Kohyuh


 川辺では、子供が泳いでいたり、また、時に、タイ風の寺院が現れたりして、見飽きることがない。 濁った泥水のようではあるが、いわゆる化学汚染されたような水ではない。 むしろ、魚が好みそうな水といってよい。 ときおり、ホテイアオイのような水草も流れてくる。





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暁の塔 Bangkok, Thailand 2005/04/14 Photo by Kohyuh
暁の塔
 暁の塔が見え出したからには、もうすぐ終着地であろう。

 アユタヤからバンコクのリバーシティー (River City) の船着場まで、三四時間かけてのクルーズである。 そこから、再びバスに乗り、お約束の、買い物ツアーとなるが、途中のファランポーン駅 (Hua Lamphong) でも、希望すれば降ろしてくれるとのことであった。

 私たちは、土産物屋には、興味がなかったし、それよりも、タイ鉄道の基点である、ファランポーン駅が見たかった。 それに何より、地下鉄が走っているので、ホテルに帰りやすい。

 ファランポーン駅 (Hua Lamphong) からは、北はチェンマイ Chiang Mai から、南はクアラルンプール Kuala Lumpur (マレーシア Malaysia) などに向かう、鉄道の、まさに、基点駅である。









 列車やプラットフォームも見たかったが、切符がなければ、中央コンコースどまりである。 警備も厳しく、それ以上は、中には入れなかった。 ヨーロッパのターミナル駅が、皆そうであるように、かまぼこ型の天井の、いかにも中央駅という感じである。


 地下鉄が近くにある筈で、探し回るが、見つからない。 仕方無しに、警備の兵隊さんに尋ねると、何のことはない、一旦、表に出て、直ぐ横のところに、入り口があった。 ここから二駅目が、ホテルのあるシーロム駅 (Silom) である。






§§ タイのスズメ

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スズメ
アユタヤ タイ
2005/04/14 Photo by Kohyuh
 わざわざタイにまで来て、何故に、スズメなのか。 それも、日本にいる普通のもので、珍しくも何とも無い。 紙面がもったいないだけ、と思われるかも知れないが、そうではない。

 昨年も、タイに来たが、そのときは、私も、そのように思って、タイのスズメの写真は撮らなかった。 日本のスズメの写真なら、いくらも持っているからだった。

 ところが、帰ってきたら、何か忘れ物をしてきたような感じになったものだった。 本当に同じだったのか? 渡り鳥なら、いざ知らす、スズメは、留鳥 である。






 長い間、タイと日本といった、環境の違うところで暮らしていると、亜種レベルの差ぐらい、出てきてもよさそうだ。 などと、余計なことを考えてしまう。 笑うかも知れないが、これは、性質(たち) だから、仕方が無い。

 このスズメの写真を見て、やっと、気が晴れた。 まったく、私のチュンと、差異が認められない。 例え、専門家がこまごました差異があると述べ立てたとしても、微塵の迷いも無い。




  アユタヤの風景
 (スライドショウ ) 




ディシュタニ  Dusit Thani Bangkok 2005/04/14 (泊2)
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